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2011 Rd.11 ハンガリーGP採点
1 セバスチャン・ベッテル(2位):7.5
指定席に戻ってスタートしたものの5周目のターン2の進入でミスしポジションを明け渡す。2秒速い雨のハミルトンのプレッシャーから逃れることはできなかった。ドライになってもマクラーレンのペースに追いつけず、混乱の隙を突くように2位を確保したが精神的にはポイント差ほどの余裕はないか。今後ノーポイントレースがあるとシーズンの流れががらっと変わる可能性も。「抜けない」レッテルが貼られていたが、45周目アロンソを外から刈った。
2 マーク・ウェバー(5位):6.0
土曜日からトップレベルからはやや落ちるパフォーマンスで、優勝争いに絡めなかった。細かいポイントを切り出せば速い局面はあったが、レース全体では強さを見せられず。タイヤの死んだ小林の煽りを受けてハミルトンに先行を許す場面もあった。予選でDRS不作動を訴えていたがレース中の解説によれば「ボタンを押せていなかった」とのこと。まあ大量のスイッチがややこしいのが現代のF1ということである。
3 ルイス・ハミルトン(4位):5.0
半端に濡れた難しいコンディションでは抜群の速さだが、同時に粗さも顔を覗かせる。終盤一時的なシャワーでタイヤの選択を間違え、シケインで縁石に足を取られてスピン、後続が来ているにもかかわらずスピンターンで復帰しようとしてペナルティも受け、都合6回ピットレーンを走ることになった。
4 ジェンソン・バトン(優勝):9.0
ドライに切り替わった14周目、強力なトラクションを生かしいかにも彼らしいフェアなライン取りで綺麗にベッテルをパス。厄介なコンディションとなったレース後半は抜群のタイヤマネジメントと実況・解説陣が賞賛した繊細なドライビングで勝機を手元にたぐり寄せた。200戦目、初優勝を遂げた思い出の地で最高の仕事。彼の勝利にはいつも彼特有の味がある。しかし勝つとジェシカ映すね。夏休みはハワイでのんびりか。
5 フェルナンド・アロンソ(3位):6.5
序盤のウエットコンディションでもっともアグレッシヴに走り、結果ミスも目立った。タイヤを積極的に使い、速いペースを刻み続けることで表彰台に手が届く。単独走行でスピンしたものの順位に影響はなし。
6 フェリペ・マッサ(6位):5.5
2年前に危険な事故を味わったハンガロリンクでようやくアロンソをアウトクオリファイし、今季初めて優勝争いの権利を得てグリッドに並んだものの8周目のスピンであっさりチャンスを手放した。ウエットコンディションでタイヤを白線に乗せたときの典型的なスピン、迂闊なアクションだった。
7 ミハエル・シューマッハ(リタイア):4.5
今季何度も見せられた防戦一方になる姿はメルセデスのマシン特性からしかたないことか。2度目のピットストップではおそらく消極的にプライムタイヤを選ばざるを得なかったが、アウトラップでマッサとポジション争いの末にスピン、直後にギアボックストラブルを発しレースから去った。
8 ニコ・ロズベルグ(9位):5.5
……特になし。終盤のにわか雨でインターミディエイトに履き替えた決断が失敗で7位を失ったが、ギャンブルに走りたくなる気持ちもわかる。
9 ニック・ハイドフェルド(リタイア):5.0
フリー走行でブルーノ・セナにシートを譲らざるをえないところが彼の現状を示す。何とかして来季の居場所を確保したいが今のままでは拾い手もいないか。クビサと互角に戦い勝利を目前にしていたころの輝きは少しずつ薄れつつある。マシンの火災から脱出するときにモノコックで軽く足を滑らせるお茶目な動き。転ばなくてよかったね。
15 ポール・ディ・レスタ(7位):7.5
ここに来てフォース・インディアが力をつけてきている。雨で速いのは彼の特長で、いつもの楽観的すぎる動きもこの日は見せず、まったく不安のないレースぶりだった。ハミルトンのスピンターンに巻きこまれかけたときは肝を冷やしたが、大きなアクシデントには至らず。今までは不要な動きが多すぎた。落ち着きを得て30ポイントを目標に戦いたい。
16 小林可夢偉(11位):6.0
もともと一発型のドライバーではないが、予選でペレスに0.3秒遅れ、連敗を喫する。FPからの遅れを取り戻せない苦悩の土曜日が続くが、相変わらず日曜日のオープニングラップで息を吹き返す。今季ウエットでよく目立ち、ドライになってからもペースは悪くなかったが、チームがピットタイミングのディレクションを大きく間違えて無意味な戦略で走ることになってしまった。
17 セルジオ・ペレス(15位):4.5
小林ともどもニュルブルクリンクをなぞるようなレース。一撃の能力はマルドナードと並び中堅チームトップクラスになりつつあるがスタートはやはりよくない。大きく順位を下げ、結果レースに絡めなかった。黄旗追い越しはとくに危険な行為のひとつ、注意してほしい。
18 セバスチャン・ブエミ(8位):7.0
5グリッド降格もものかは、温存しておいたオプションタイヤを存分に使い、ザウバーとは対照的に効率的な3ストップで完璧なミッションを遂行した。タイヤに苦しんだ小林をきっちり料理、最後もディ・レスタと同等の勝負を戦いきった。4ポイントは仕事に報いる十分な報酬。
19 ハイメ・アルグエルスアリ(10位):6.0
トロ・ロッソのストラテジーは中堅チームで最も優れる。タイヤを過信せず、それでいて「崖」の見極めも的確で、タイムロスが少ない。マシン的に優位とは言えないウィリアムズを確実に上回ってくるのはチーム全体の力。彼も堅実な仕事を見せたが、小林のインに入りこもうとした動きはさすがに楽観的だった。
25 ジェローム・ダンブロシオ(19位):採点不能
ピットインでスピン。それはいかん。